より低いコストで高品質な医療を実現 | メドトロニック

医療システムが直面する課題にパートナーと 共に取り組み、
コストを抑えた適切な価格にて質の高いケアを提供

ケーススタディ: オランダ、 マーストリヒト大学 医療センター

ケーススタディ:マーストリヒト大学医療センター

世界中の医療制度は、高騰するコスト、ますます複雑化する病態、診療報酬の削減といった問題に直面しています。届けるべき医療を再考し、また価値を一致させることで、医療の利用を促進し、臨床結果を改善させることが可能です。

従業員5500人、ベッド数床、715従業員年間通院患者数50万人以上

オランダのマーストリヒト大学医療センター(MUMC+)は、従業員5,500人、ベッド数715床を備える大規模病院です。外来診療には年間50万人を超える患者さんが通院しています。多くの病院と同様に、MUMC+は、患者数の増加や症例の複雑化に直面し、患者数が増加しても、コストを上昇させずに質の高いケアを維持することが常に求められていました。さらに、政府が予算ベースから「出来高払い方式」へ移行したことにより、競争が激化し、病院は患者さん中心の方法でより効率的に運営せざるを得なくなりました。

この環境を考慮して、MUMC+の経営陣は以下の内容に目を向けました。

  • 医療の質と治療結果の改善
  • 患者さんの目線に合わせた組織の構築
  • 社員のエンゲージメント向上と職場環境の整備
  • プロセスの最適化と継続的改善の文化育成

これらの目標を達成するため、MUMC+は、優れた医療の提供を続けつつ、臨床的価値と経済的価値を推進するソリューション開発に協力してくれる革新的で熱心なパートナーを探し求めました。そして、Medtronic Integrated Health SolutionsSM(*日本では現在、本プログラムは展開されていません。)が選ばれ、2014年に、5年間のパートナーシップ契約を結びました。

「どのような大組織でも明らかに行われている慣習的な過ちを視覚化するため、鋭く偏見のない外部の目が時には必要です」と、MUMC+の心血管センターのエグゼクティブ・ディレクター、外科部長兼教授、マイケル・ジェイコブス博士は述べています。

病院全体で取り組む

Medtronic Integrated Health Solutionsは、リーン・アカデミー・トレーニングを展開しました。これは、プロセス改善を推進することを目的とするプログラムです。トレーニングでは、授業形式、メンタリング、実習形式の学習を組み合わせて、効率原則を病院に浸透させ、永続的で革新的な変化を確実にします。このトレーニングでは、以下が実施されました。

  • 第一線の現場スタッフから役員レベルまでの職員が参加
  • 120以上のリーン・シックス・シグマ・プロジェクトを管理する本部を設立
  • プロセスの変動性を削減する方法についてアイデアを提案する40以上の「改善委員会」を設置

2,500人以上の社員がリーン・アカデミーを通じた訓練を受け、現在では独自の価値創造プロジェクトを実行し、以下の成果がもたらされています。

  • 整形外科の外来診療で生産性が36パーセント向上
  • 泌尿器科の外来診療で紹介から診断までの時間が50パーセント減少
  • 皮膚科では入院時間が90パーセント短縮、生産性が20パーセント向上
2,500+ の病院職員が訓練を修了

2,500人以上の病院職員がリーン・シックス・シグマの訓練を修了しました。


心血管センターでの実施

心血管センターは、MUMC+の戦略上非常に重要です。病院の目標は、2020年までにヨーロッパ「最高クラス」心血管センターランキングで20位以内に入ることです。

「優れたセンターになるためには、心臓病専門医が専門能力以外の能力を開発することが必要です。また、基盤全体を最適化する必要もあります。つまり、治療を最適にシステム化するために、一切の無駄を排除しなければいけません」とジェイコブス教授は述べています。

Medtronic Integrated Health Solutionsは、心血管センターがいくつかの具体的な目的を達成できるよう支援し、1年間で250万ドルのコスト節減を含む優れた結果をもたらしました。

250万ドルの削減

1年間にMUMC+の心血管センター全体のコストを250万ドル(USD)削減。


目的:「診断ケアストリート」と呼ばれる「ワンストップの総合診察」を創設し、運用面の卓越性を向上。

  • 外来診療、手術室、画像診断室におけるワークフローの見直し
  • 計画プロセスの標準化
  • 毎朝、事前打ち合わせを実施
  • 改善委員会を活用し、プロセスの障害を解決

結果

  • 2ヵ月に5回の通院から1回(2時間)の通院に診断回数減少
  • 患者さんの行動順位決定を見直し、受け入れ可能定員数を20パーセント増加
  • 超音波心エコー検査の要請が30%低下した結果、156,000ドル(USD)のコスト削減実現
5回の通院1回の通院

2ヵ月に5回の通院から1回(2時間)の通院に診断回数減少。


目標:センターの心不全、心臓再同期療法(CRT)およびバイパス手術(CABG)のクリニカルパス最適化。

  • 心不全およびCRTのパスを最適化するために、MUMC+は、3つの主要なヨーロッパの病院から一流の臨床医を招集して「理想的な」パスをデザインし、標準ケアのコンセンサスを確立し、特に患者さんの識別に関して総合チームへ訓練を実施
  • CABGパスを最適化するために、MUMC+は、全関連分野に関する総合診療科を創設して効率化を図るとともに、患者さんとのコミュニケーションや事前準備を改善。計画スケジュールを根本的に変更し、定時開始を徹底して手術室利用率をアップ

結果

  • 患者さんの入院期間が33パーセント短縮され、12万ドルのコスト削減、医療行為従事時間の50パーセント短縮、診察件数と事務費の圧縮を実現
  • CABGパスの最適化の一環として、キャンセル数が50パーセント減少した結果、入院期間が30パーセント短縮して96万ドルの節約、1年あたり82.5万ドルに相当する処置数アップを実現

目標:通常の運用管理改善とプランニングやスケジュールの最適化によって画像診断室の運用を改善

  • 全てのプランニングとスケジュールフローの綿密化
  • タイムアウト、サインアウト手順の実施
  • ベストプラクティス共有の促進
  • 職員の開発および教育プログラムの導入

結果

  • プランニングとスケジューリングの改善によって診断キャンセル数が37パーセント減少
  • 超過勤務手当が43パーセント減少
  • スタッフの効率化とエンゲージメントの向上、そして、患者満足度の上昇

マーストリヒト大学医療センターのモットー、「昨日よりもより良い今日を」は、昨今の職場における継続的改善モデルの良い例といえます。資源の最適化・患者満足度の向上・職員の能力開発。これらはすべて、共に、医療を次のレベルへと向上させるため、MUMC+、心血管センター、Medtronic Integrated Health Solutionsが築き上げたパートナーシップによって実現されました。

 

 
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