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2026年6月4日
日本メドトロニック株式会社
日本メドトロニック株式会社(本社:東京都港区)は、細径の除細動リードである「OmniaSecure™ MRIリード」の販売を2026年6月1日付けで開始したことをお知らせします。
OmniaSecure MRIリード 医療機器承認番号:30700BZX00294000
植込み型除細動器(ICD)および両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)は、心臓突然死予防の標準治療として広く用いられています。ICDおよびCRT-Dは、デバイスと心臓を電気的に接続する除細動リードを介して機能します。除細動リードは心拍を感知し、その信号を植込みデバイスへ伝達することで、異常に速い心拍リズムに対して電気的な治療を行います。除細動リードには、患者さんの生涯にわたり数億回に及ぶ心拍動に追従する柔軟性と高い耐久性が求められます。一般に、従来の除細動リードは径が大きく、静脈閉塞や三尖弁逆流などの合併症リスクが指摘されています1。
OmniaSecure™ MRIリードは、細径化により、これらのリスク低減を目指して設計されています。高い信頼性で長年にわたり使用されているSelectSecure™ リード2を設計基盤とし、耐久性を追求しつつ外径4.7Fr.(約1.6mm)という細さを実現しました。また、従来の除細動リード3は、リードの内腔にスタイレット(リードの芯)を通すことで目的部位に留置されていましたが、OmniaSecure™ MRIリードはデリバリーカテーテルを用いて留置ができ、従来法よりもシンプルで正確なリード留置を可能にします。
国立循環器病研究センター不整脈科の部長である草野 研吾 先生は、「OmniaSecure™ MRIリードは4.7Fr.という細さと構造的な強度を兼ね備えた製品であり、患者さんの生涯におけるリード関連の合併症リスクを軽減することが期待できます。また、デリバリーカテーテルによるリード留置が可能であるため、より安全な手技が可能になると考えています。OmniaSecure™ MRIリードがICDおよびCRT-D患者さんに対する治療の安全性と有効性を高めるための選択肢となることを期待しています。」と述べています。
メドトロニックのカーディオバスキュラーのポートフォリオの一つであるカーディアックリズムマネジメント・バイスプレジデントの芳賀 聡は、次のように述べています。「メドトロニックは、本邦初の植込み型ペースメーカをはじめ、不整脈領域において様々なイノベーティブな製品を提供してまいりました。OmniaSecure™ MRIリードもその一つであり、本品を日本の患者さんにお届けし、除細動リードにおける新たな選択肢を提供できることを大変うれしく思います。」
【ICDおよびCRT-Dとは】
ICDは体内に植え込まれ、突然起こった心室細動や心室頻拍を自動的に検知し、電気治療を行って心臓の動きを正常に戻す機器です。最初はペースメーカのような刺激を出して、発作が止まらなければ弱い電気ショックによる治療を行い、それでも止まらなければ、より強いエネルギーに切り替え治療を行います。CRT(Cardiac Resynchronization Therapy:心臓再同期療法)は慢性心不全のなかでも心臓の電気信号の伝導異常により心室の収縮がうまくいかない心室同期障害に対する治療法です。デバイスから電気刺激を送り、左右の心室収縮のズレを補正することにより心臓ポンプ機能の回復を図ります。CRT-DはCRTの機能に加えてICDの機能も有したデバイスです。