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イノベーション
新たなアイデアを生むマーケティングメンバー向けイベントを初開催
日本のメドトロニックは、マーケティングメンバーの横のつながりを強化するため、社内向け情報交換会「Marketing Fair for Marketers」を初開催しました。
70以上の健康課題を治療するソリューションを展開しているメドトロニックでは、ビジネス領域ごとのオペレーティングユニット(以下「事業部」と表記)毎に取り扱う製品が異なります。普段の業務上は交わることのないマーケターが直接交流できる初の機会とあって、会場には約100人が集まりました。
日本のメドトロニックは主に、心臓ペースメーカやステントなどを中心とする「循環器領域」、早期の診断・手術時間の短縮をめざす「外科領域と低侵襲治療・診断領域」、脳や脊椎などの「神経科学領域」、そして「糖尿病領域」の4つのビジネス領域に分かれています。
製品数が多く、領域によって扱う製品が異なることから、マーケティング担当者といえ、他事業部の製品やサービス、治療法、疾患について知る機会はほとんどありません。本イベントは、そうした社内課題を改善するために企画されました。他領域の製品やサービスに触れて、より深い理解を促し、マーケティングメンバー同士の対話による新たなアイデアの創造、イノベーションにつなげようという試みです。
イベントを運営した社員グループ「マーケティング リーダーシップ カウンシル(MLC)」の担当者は「普段接点のないマーケター同士が交流をもつことで、必要な時に助け合える関係性を構築できるはず。今日はぜひ、今まで話したことのない社員と知り合う機会にしてほしい」と話しました。
イベントには社内のすべての事業部が参加。事業部ごとにブースを設け、主力製品の特長を担当者から直接聞くことができます。参加者全員が製品に触れ、対話できるよう、自由に見て回る時間を午前と午後の2回設定しました。会場は和やかな雰囲気で、参加者からはどんどん質問が飛び出しました。
なかでも整理券を配布するほど人気だったのが、外科手術支援ロボットの体験です。3Dグラスを装着し、アームの先端にある鉗子を操作しながら、手術台に置かれた模型の上にある小さいリングを左手で取り、右手に持ち替えて、別の場所に置く操作を体験しました。
日頃は心筋梗塞などの治療に使用するカテーテルキットの販売に携わるマーケティング担当者は「医療ドラマなどで見て、以前から興味があった。実際に触れる機会は滅多にないので、楽しみにしていた」と話します。
他にも「直感的に操作できることに驚いた」「最初はアームの距離感の把握と調整が難しく感じたが、慣れれば操作性に優れた構造になっていることが分かった」など、体験したからこそわかる意見が寄せられました。
脊椎手術に特化した手術支援ロボットの体験コーナーでは、3D画像上に表示された手術器具の位置を確認して、参加者がロボットアームを操作し、脊椎の模型にねじを挿入するまでを体験しました。アームを握った参加者からは「思っていたより重い」「脊椎手術の所要時間は?」「ずれがないよう挿入するのは緊張した」といった声が上がり、難しい手術をロボットならではの正確性で、医師をサポートしていることが実感できたようです。
大型脳動脈瘤への新たな治療の選択肢を提供する、脳動脈瘤治療用デバイスの展示コーナーでは、フローダイバーター治療の疑似体験も。従来のコイル塞栓術による治療は再発のリスクが高い一方、フローダイバーターを使えば再発や後遺症のリスクが低く、完治も目指せるとの説明を受け、「この製品がいかに画期的で、患者さんを救う光となっているかがわかった」と話す参加者もいました。
各ブースでは、事業部の特徴や主な顧客の診療科、治療対象とする主な疾患名、市場特性の他、「頑張っていること」「悩んでいること(ヒントを得たいこと)」の掲示があり、これをきっかけに会話が生まれ、学びにつながることも。
「他事業部との連携」「社内での認知度向上」を課題とするある事業部の担当者は「製品の販売方法や展開するサービス手法など、自分たちが当たり前と思っていたことが、他ではそうではなかったり、我々の課題を他事業部は案外簡単に解決していたり…。マーケティングメンバー同士で話をすることで、いろいろなヒントをもらえた」と話します。
玄関前に駐車された移動式手術トレーニング施設 Mobile Training Lab(MTL)」では、従来の「医師向けのトレーニング用」といった固定観念にとらわれない、工夫をこなした使用方法が紹介されました。実際にMTLを利用して製品説明会を開催し、着実に売り上げを伸ばす事業部があると分かると、「もっと話を聞きたい」」「うちでも活用したい」など、活発な意見交換がありました。
その他の時間では、行政との連携を紹介するレクチャーや、マーケティング担当者によるベストプラクティスの共有会を実施しました。興味・関心のあるテーマを自由に選んで参加できますが「どれも興味深く、絞るのが悩ましいくらいだった」「参加出来なかった共有会のスライドも含めて、改めて見て勉強したい」といった声が寄せられました。また、このようなプレゼンテーションと自由交流を融合したプログラム構成により、より多くの学びを得ることができました。
普段とはひと味違う1日を終えて、新しいつながりや学びを得た参加者にとっては実りの多い時間になったようです。参加者からは、当社の最新の医療技術に触れられたこと、知見が広がったと、対面のコミュニケーションである意義などの前向きなコメントが寄せられました。
今後もこうしたイノベーションへのアプローチ機会を提供し、社内ネットワークの強化に努めるとともに、医療の発展に一層貢献してまいります。