早期乳がんに対する ラジオ波焼灼療法 (RFA) とは

乳がんについて

乳がんは、年間約97,000例が診断されており¹、女性における乳がんの罹患者数は、他のがんと比べて最も多いと言われています。

乳がんの治療は、遠隔転移をしていることが明らかな場合を除き、手術によってがんを切除することが一般的です。がんの状態によっては、手術、放射線治療、薬物療法を組み合わせて治療します²が、主な手術としては、乳房部分切除術や、乳房全切除術が挙げられます。

ラジオ波焼灼療法(RFA)について

これらの治療に加えて、2023年12月1日より、早期乳がん³ へのラジオ波焼灼療法による治療が保険適応となりました。

ラジオ波焼灼療法とは、ニードル型の電極を腫瘍の内部に挿入し、ラジオ波帯(約472KHz)の電流を流すことで生じるジュール熱によって、がん病変組織等を凝固・焼灼させる治療法です。

今後は、日本乳癌学会にて公開されている適正使用指針の要件を満たした施設及び術者において、順次治療が可能になります。

<焼灼中イメージ>

ラジオ波焼灼療法(焼灼中イメージ)

<焼灼後イメージ>

ラジオ波焼灼療法(焼灼後イメージ)
1

全国がん罹患データ 2019年 参照

2

がん情報サービス 参照

3

この度の早期乳がんへの適応拡大における治療の対象は、腫瘍径 1.5 ㎝以下の単発、触診及び画像診断による 腋窩リンパ節転移及び遠隔転移を認めない限局性早期乳がんとなります。

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