概要および患者管理に関する推奨事項
Your browser is out of date
With an updated browser, you will have a better Medtronic website experience. Update my browser now.
こちらは、国内の医療従事者の方を対象に製品等の情報を提供することを目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。
あなたは医療従事者ですか?
概要および患者管理に関する推奨事項
メドトロニック社は、特定のサブグループにおいて、その他のポンプと比較して、ポンプの再始動不全または遅延が高い頻度で発生する可能性があることを、2020年12月に初めてお知らせいたしました(詳細は「HVADポンプ再始動不全および溶接不良に関する最新情報」を参照ください)。
停止したHVADポンプを標準コントローラ(アルゴリズムA)で再始動できない場合があるため、メドトロニック社は、ポンプの再始動を促すためのアルゴリズム変更コントローラ(アルゴリズムB)を開発しました。アルゴリズム変更コントローラ(アルゴリズムB)は、実施された試験が非常に限定的であり、アルゴリズムの性能およびコントローラの他の機能への潜在的な影響についての知見が限られておりました。そのため、アルゴリズム変更コントローラ(アルゴリズムB)は、ポンプが停止し、標準コントローラ(アルゴリズムA)でポンプを再始動できない場合の救命手段に限り、使用を推奨しておりました。
アルゴリズムCコントローラは、アルゴリズム変更コントローラ(アルゴリズムB)の臨床使用実績に基づき、アルゴリズムAおよびBを組み合わせた新しいソフトウェアを搭載したコントローラとして開発され、2026年4月に本邦において薬事承認を取得しました。現在は、アルゴリズムCコントローラのみを提供しております。
すべてのコントローラ(アルゴリズムA・B・C)において、コントローラのユーザーインターフェースに変更はありません。コントローラの主な違いは、インペラを回転させるための電圧の印加方法です。
標準コントローラ(アルゴリズムA)では、インペラの動きが検出されるか、または最大電圧(13V)に達するまで、インペラに加える電圧を段階的に上昇させます。これにより、より低い回転力(トルク)でインペラを動かせる場合があります。ポンプの再始動に失敗した場合、このサイクルは最大30回まで繰り返されます。
アルゴリズム変更コントローラ(アルゴリズムB)では、インペラを回転させるため、最大電圧(13V)を即座に印加し、初期段階でより高い回転力(トルク)を用います。ポンプの再始動に失敗した場合、このサイクルも同様に最大30回まで繰り返されます。
アルゴリズムCコントローラは、まずアルゴリズムAを用いてポンプのインペラに対して徐々に電圧を上昇させることにより、停止したポンプの再始動を試みます。アルゴリズムAによる2回の試行で再始動しない場合、その後ソフトウェアはアルゴリズムBを用いて再始動を試みます。アルゴリズムBは、インペラを始動するために直ちに最大電圧を印加する方式です。この試行は、再始動試行回数の残り28回についても継続して使用され、その後停止します。
さらに、アルゴリズムCコントローラのソフトウェアは、単一のバッテリーを使用してポンプの再始動を試みる際に、コントローラが意図せずリセットされる事象を軽減します。このコントローラがリセットされる事象は、アルゴリズムAまたはBのいずれのコントローラでも発生する可能性があります。
アルゴリズムCコントローラの外観には、従来コントローラと区別するための青いラインが施されています。
アルゴリズムCコントローラの導入にあたり、コントローラ交換のタイミングに関する推奨事項に変更はありません。コントローラの選択的交換を実施されるか否かの判断にあたっては、医師の皆様が個々の症例ごとに検討することを弊社は引き続き推奨しております。コントローラ交換を行うとポンプは停止し、その結果としてポンプ再始動不全または遅延が生じる可能性があります。なお、アルゴリズムCコントローラにおいても、必ずポンプの再始動に成功するとは限りません。
コントローラの電源の入れ直し(両電源を外し、再接続すること)に関する推奨事項は、アルゴリズムCコントローラの導入により更新しております。アルゴリズムCコントローラでは5回の再始動試行に失敗した後の電源の入れ直しは推奨されません。電源の入れ直しを実施すると、始動アルゴリズムがリセットされるため、最大電圧を使用するアルゴリズムBを継続するのではなく、徐々に電圧を上昇させる最初の2回の試行(アルゴリズムA)から再び開始することとなります。