Your browser is out of date

With an updated browser, you will have a better Medtronic website experience. Update my browser now.

×

Skip to main content

患者さんストーリー

1型糖尿病は私の個性、病があっても挑戦できることを伝えたい

星南(SENA)さん

モデル、ライフクリエーター



大学1年の夏に東日本大震災復興支援団体のボランティア活動に参加していた時、出発前に体調を崩して受けた尿検査の糖の数値が異常に高く「いますぐ大学病院を受診するように」と現地に連絡が入り、すぐに帰京して病院を受診したところ、1型糖尿病と診断され、初めての入院生活が始まりました。

実はその2~3ヵ月前から喉の渇きや倦怠感、眠気、体重の減少など気になる症状はあったのですが、ネットで検索してみると夏バテや水依存症など、1型糖尿病はヒットせず、当時は「ただの夏バテ」だと思っていました。それだけに、即入院が必要なほどの異変が自分の体に起こっているとは、すぐには受け入れられませんでした。私にとっては初めて聞く病名で、医師に治療すれば治るのかと尋ねると、現在の医療では治らない病気で、生涯にわたってインスリン治療が必要だと聞き、人生で初めて絶望し生き方を見失いました。

そんな病気になってしまった以上、大学入学前からの夢だったアメリカ留学も行くことができないのかと思うと、目の前が真っ暗になったことを今でもよく覚えています。

 

入院中は治療の合間に、自分の病気について詳しく調べ始めました。すると、自分と同じ1型糖尿病を抱えながら夢を叶え、活躍する方々がいると知りました。病気であっても、挑戦して努力を続ければ夢を叶えることができる、実際に叶えた人がいるとわかると、前に進む勇気が湧いてきました。

その一方で、同じ病気を持つ女性が何に悩み、どう乗り越えているのかという情報はいくら調べても出てきませんでした。当時から、雑誌の読者モデルなどメディアに出る仕事をしていた私は、これこそが「自分に与えられた使命だ」と直感し、その日以来「女性患者のリアルな想いや声を届けること」「治療を続けながら夢を実現する姿を発信すること」が新たな目標になりました。将来の明確な目標ができてからは、元来のポジティブな性格が戻り、病気を理由に留学を諦めたりしないと決めたのです。

 

patient-story-sena-1

退院後は当初の予定通り、半年後の留学を目標に掲げました。気持ちを切り替えて復学したのも束の間、人目のつく場所でインスリン注射や血糖測定をしていると、周りからジロジロと見られていることに気づいたのです。当時は今よりも1型糖尿病に対する認知が低く、「若いのにかわいそう」「痩せているのに糖尿病になるんだ」など、相手にとっては特に悪気がない言葉が、私にはナイフのように突き刺さりました。次第に周囲の偏見の目が気になり、大学では人目を避けて、血糖値測定やインスリン注射をするようになっていました。

転機となったのは、留学先のアメリカで様々な人種や文化、多様性に触れ、自分らしく生きようと思えたことです。

アメリカでは1型糖尿病に対して興味を持って、話しかけてくれる学生さんが多くいらっしゃいました。ある人から「1型糖尿病は君の個性だね」と言ってもらったことを機に、改めて病と向き合うことができ、私自身の生きる姿勢が変わったのです。不思議なもので、1型糖尿病を自分の個性として受け入れてからは、注射をする姿を誰に見られようと全く気にならなくなりました。

日本ではネガティブに捉えられることが多かった病気やハンディキャップを、その人の個性とリスペクトする人たちと出会えたことは、「病気を隠さずに挑戦し続ける」私の生き方の原点です。

 

インスリンポンプ治療は帰国後、主治医からの提案で始めました。当時は使用している方も少なく、私にとって小さなチャレンジでもありました。それでも利用したいと思った一番の理由は、実は昔から注射が大の苦手で……。少しでも痛みが軽減できるならやってみたいと思いました。実際にインスリンポンプ治療を導入してみて、それ以上のメリットだと感じているのは、人の目を全く気にせず利用できることと、血糖値コントロールもポンプがサポートしてくれることです。

帰国直後は、食生活の違いの影響もあり、ヘモグロビンA1cの数値がかなり高かったのですが、インスリンポンプに切り替えて血糖値も安定するようになり、徐々に数値が下がりました。それ以降、6~7年続けていますが体調も良く、趣味の登山やランニング、旅行も思い切り楽しめています。自分がワクワクすることに迷わず挑戦できるのは、間違いなくインスリンポンプ治療のおかげです。

現在はモデル、ライフクリエーターとしてチャリティ―活動をはじめ、様々なチャレンジをしています。5㎞以上走れなかった私が、チャリティーランナーとしてフルマラソンに挑戦し、42.195㎞完走できたのは、1型糖尿病の代表として、諦めなければ目標は達成できることを伝えたい気持ちが原動力になったからでしょう。

次の目標はアフリカ大陸最高峰キリマンジャロ山の登頂で、今はトレーニングに励む日々です。誰かの希望となるならば、誰かの背中を押せるのならば、どんなリスクを背負ってでも挑戦することをやめません。全ての人に愛とリスペクトを持って、私にしかできない挑戦をし続けていきたいです。そして、ハンディキャップがあっても夢や目標は実現できることを私が証明します。

 

patient-story-sena-2


 


*上記の患者さん体験談は、実在する患者さんに対し、メドトロニックがインタビューを実施し、書き起こしたものであり、疾患および治療に対する個人の感想となっております。他の方が同じ治療を受けた場合に、必ずしも同じような治療結果を得たり、感想をお持ちになることを保障するものではなく、個人差があることを予めご了承下さい。