患者さんストーリー
早期に発見できたから受けることができた切らない乳がん治療
丸山 智さん
夢が叶った矢先に乳がんが発覚
乳がんを患った友人の勧めもあり、乳がん検診は毎年欠かさず受けていました。乳がんが見つかったのは、多忙を理由に1年だけスキップした翌年の検診でした。検診後、すぐに細胞診となり、医師から「結果は1週間後ですが、乳がんの可能性が非常に高い」と言われ、診察室で泣いてしまいました。
ちょうどラジオやテレビドラマの脚本の仕事が決まり、長年の夢がようやく形になり始めた時期で、仕事ができなくなる悔しさと絶望の涙でした。涙の理由を医師に話したところ「その夢は絶対に諦めないで」と言っていただき、少しだけ笑顔になれました。
結果が出るまで、病気のことは考えず、目の前のことに集中すると決めました。それでも「なぜ私が乳がんに？」「何がいけなかったのだろう」と、がんのことばかり考えてしまいました。何をしていても心ここにあらずで、魂が入っていない、ふわふわした状態だったことを覚えています。
体に負担の少ない治療法で早期の仕事復帰を目指す
そんな様子を側で見ていた夫が密かに調べて、見つけてくれたのがラジオ波焼灼療法でした。これは、体への負担が少なく、早期復帰できる可能性も高い治療法でした。私は「たとえ早期でも、乳がんは切除治療しかない」と思っていたので、本当に治るのか最初は半信半疑でした。
乳がんの診断結果が出たタイミングで、ラジオ波焼灼療法について切り出したのも夫でした。医師は専門医をすぐに紹介してくださいました。どん底だった私に、希望の光が見えた瞬間でした。
専門医に診てもらい、この治療を受けることができる基準を満たしていることが分かりました。少しでも早く仕事に復帰したかったので、追加検査の結果、手術が決まった時は夫婦で大喜びしました。
手術時間も入院日数も短くいつもの日常が戻ってきた
手術は「麻酔から目覚めたら終わっていた」くらいの感覚でした。手術中に行った生検検査も異常なし。心配していた「リンパ節への転移はなかった」という医師の説明が、神の言葉のように思えました。治療法を見つけてくれた夫や、支えてくれた人々の顔が頭に浮かび、感謝の気持ちで一杯でした。
手術後3日目で退院と、入院期間は想像以上に短かったです。切除していないので痛みも少なく、退院後すぐの入浴も可能。乳がんの発覚以降、落ち込んでいた自分が、こんなにも早く日常を取り戻し、仕事にも復帰できたことが本当にありがたかったです。
治療前は、がん治療はもっとつらいものだと思っていました。今だから言えるのですが、本当に「短期間の旅から帰ってきた」くらいの感覚でした。早期発見できたこと、信頼できる医師に恵まれ、適切な治療を受けられたことに心から感謝したいです。一度は諦めないといけないと思った仕事を、今も続けられていることが夢のようです。
病気を経験してポジティブ思考に
病気になる前の私は何に対してもネガティブでした。病気になったのも、そんな性格が影響した気がして、自分を開放するために習い始めたのが歌です。声を出して歌うと気持ちが前向きになり、今は仲間と一緒にライブをするのが楽しみになりました。
歌を始めてから、性格が明るくなりましたし、物事の考え方の切り替えが早くなりました。例えば、企画会議やプレゼンなど、人前で話すことに抵抗がなくなり、仕事にも良い影響が現れ始めています。
自分の意見を臆せず言えるようになると、自分の想いが相手に理解してもらいやすくなりました。仕事のパフォーマンスが上がったのは「乳がんからのギフトだったのでは」とさえ、今なら思えます。
そうなるとさらに欲が出て、憧れのジャズシンガーのワークショップにも参加するようになりました。新しい場に出かけると異業種の友だちができ、歌を通じたネットワークはさらに広がっています。
早期発見で広がる治療の選択肢
夫がいなければ治療を後回しにして、乳がんがさらに進行していたかもしれません。多くを語らずとも側にいて、何でも一緒に考えてくれた夫の存在が治療の支えになりました。
病気になる前の私はネガティブ思考で、迷惑をかけていただろうな、と反省もしました。相手の良い面も欠点も含めて互いに思いやり、本当の意味で寄り添えるようになったのは、病気を経験したからこそだと思います。夫婦の絆はより深まりました。同業者の夫と一緒に連続ドラマの脚本を書き、2人のオリジナル作品を書くのが夫婦の夢です。
ラジオ波焼灼療法は私の人生を変えてくれました。切らない治療法を受けるには早期発見が欠かせません。乳がん検診は毎年受けて、早期発見できれば、治療の選択肢は広がります。たとえがんになっても希望を失わず、やりたいことを諦めずにすむ治療法があることを、もっと多くの人に知ってもらえたらいいなと思います。
*上記の患者さん体験談は、実在する患者さんに対し、メドトロニックがインタビューを実施し、書き起こしたものであり、疾患および治療に対する個人の感想となっております。他の方が同じ治療を受けた場合に、必ずしも同じような治療結果を得たり、感想をお持ちになることを保障するものではなく、個人差があることを予めご了承下さい。
乳がんの治療法やラジオ波焼灼療法についての詳細情報は、以下ページをご覧ください。
https://www.medtronic.com/jp-ja/your-health/treatments-therapies/breast-cancer.html
その他のストーリー
メドトロニック日本法人 公式SNS
