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こちらは、国内の医療従事者の方を対象に製品等の情報を提供することを目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。
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閉塞を経験したことで、シャント管理により意識を向けています。
父も透析をしていたので遺伝的なものもあるのかと思いますが、小学校の尿検査で、たまに尿タンパクが引っかかっていましたが、あまり気にしていませんでした。20代の時に、熱とともに赤ワインのような真っ赤な尿が出てしまいました。大学病院に入院し、腎生検によってIgA腎症と診断されました。その時期から透析になるまでの25年間、月に1回、大学病院を受診していました。私は突然ではなく、少しずつ腎不全になったので、ものすごく透析というものが嫌で、ものすごく怖かったです。最後の方は、クレアチニンの値が上がるたびに診察室で先生に慰められながら、泣いたりもしました。40代でとうとう透析が必要となり、現在に至っています。
シャントを作成した時に、なるべくシャントの音を日常的に聞くようにと言われていましたが、スリル音が怖くて聞けず、触るのも怖かったです。閉塞を経験してからは、触るようにしていますし、寝ている時に枕を伝わって聞こえるシャントの音を気にするようにしています。シャント肢で重いものを持たないように、と言われていたので、重いものを持たないように意識していました。透析生活も長くなってきて、自分なりに少しずつ重いものも持つようになってきましたが、すごく重いものは持たないように気をつけています。
最近経験した閉塞にばかり気が向いていたので、あまり覚えていませんが、透析を初めて5年位の時に少し血管が細い箇所があったのでPTA(経皮的血管拡張術)をしました。PTAに関してはどのようなことをするか、痛みを伴うという知識はありました。
以前は半年に1度、ここ数年は1年に1度PTAを受けていました。そして、去年初めて閉塞を経験しました。噂には聞いていましたが、非常に恐ろしかったです。どこかで自分が閉塞する訳がないと、少し甘く見ているところがありました。それまでは、PTAを受ける基準も、定期的に受診して血管が少し狭いから広げようか、という流れでした。しかし、去年の夏、夜中に起きてトイレに行った後に、うまく歩けず転んでしまいました。翌朝起きたら、腕が筋肉痛のような痛みで、すごく痛くておかしいなと思いました。実家にいたので、いつもの病院ではなかったのですが、連絡してすぐに近隣のクリニックで受診しました。閉塞してしまっていたため、スタッフさんがマッサージをしてくれました。マッサージは非常に痛く、大騒ぎをしましたが、それで血流がもとに戻りました。翌日いつもの病院に受診しましたが、血流が戻っているのでPTAは不要と言われました。それまで透析中もあまり血圧が下がることもほぼなく、問題のない透析生活を送ってきていましたが、今思えば夜中に転倒したときに、血圧が70台ぐらいまで低下してしまっていたのだと思います。それが閉塞のきっかけだったのだと思います。さらに、2回目の閉塞が去年の暮れにありました。透析から帰ってきたら腕が痛く、時間が経つにつれてますます痛くなり、パンパンに赤くはれてシャントの音が無くなっていました。次の日、朝一で受診したら血栓が詰まっていて午後から手術となりました。どちらの閉塞も、原因は血圧ではないかと思っています。降圧剤が効きすぎることがあるので、その時は閉塞を心配します。
DCBは少なくとも2~3年前から自然に私の人生に入ってきてくれました。特に驚いたり、大きな期待をもって使い始めたわけではなく、本当に自然な形で使い始めました。DCBを使う前は半年に1度PTAをしていましたが、DCBを使用することでPTAまでの期間が2倍になり、1年間持つようになりました。昨年は血圧低下による閉塞があったので、PTAのタイミングが変則的になっていますが、DCBは私には非常に効果があったと先生もおっしゃっていましたし、私もそう感じています。DCBはいつのまにかお守りのような、なくてはならない存在になっています。透析を今後も長く続けていくために、長期的にみて血管を大切にしていきたいと思っています。PTAを繰り返すことは血管への負担となると感じているので、DCBを使うことは私の血管への愛情です。
去年、2回の閉塞を経験しているのがトラウマになっているので、スリルを気にして生活したいなと思います。衛生面も、これまで以上に気をつけていこうと思います。また、自分が受けている治療についても、詳しく知りたいと思うようになりました。詳しく知ることができたら、よりシャントを身近に感じて、シャントを大切にしようという思いも大きくなりそうです。
透析を始めて年月も経っていますが、すごく楽しい日々でした。透析の時間は辛いですが、それほどQOLが変わったとは感じていません。保存期に食べられなかったものも食べられるようになりましたし、友達付き合いも変わりなくできています。以前は旅行透析を使って国内や海外へアクティブに旅行へ行っていましたが、コロナを機会に全く行っていないので、また行けたらなと思います。だんだん年を取ってきて、あの時の気力はあるかなという心配は少しだけあります。あとは、犬を飼っているので、犬中心の生活になっていますが、今後も一緒に楽しくやっていければなと思います。もしかしたら楽しいと思い込んでいるだけかなと、今思ったのですが、それでもいいかなと、生きていればいいかなと思っています。