Your browser is out of date
With an updated browser, you will have a better Medtronic website experience. Update my browser now.
こちらは、国内の医療従事者の方を対象に製品等の情報を提供することを目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。
あなたは医療従事者ですか?
PTAを繰り返し受けていますが、今はあまりストレスなく透析生活を送っています。
子供の頃から健康診断の時に尿タンパクが出ていて、年に数回は病院へ行っていました。20代の時に腎生検をし、IgA腎症という診断を受けました。2005年に慢性腎不全になり、2007年に血液透析を開始しました。
日常的には、貼付用局所麻酔剤を貼る時に気をつけています。腕を洗い、消毒をしてから貼るようにしています。逆に透析が終わってからは、もう力も抜けてしまうので、それほど気を付けていません。本当は、透析当日にお風呂に入ってはいけないのですが、テープを貼ってシャワーだけ浴びています。また、痒くなることがあるので、引っ掻かないように気を付けています。
血液透析を始めてから1年~1年半ほど経過したときに、シャントが閉塞してしまいました。シャントが閉塞することがあるという知識がなく、ある土曜日にふとシャントを触ったら全くスリルを感じず、月曜日に診察を受けてPTA(経皮的血管拡張術)を受け、血流量が戻りました。PTAを知らなかったので、診察を受けるまでは、不安で本当に生きた心地がしませんでした。
最初に閉塞してしまった後は、透析クリニックとは別のPTAを受けた施設に3か月に一度の頻度で受診していました。そこの先生は血管径が2mm以下になったらPTAをしましょうというお考えでした。狭窄はしているものの2mmよりはまだ太いときは、次は1か月後と受診の頻度を上げて様子を見ていました。血管のためにはPTAの回数は少ない方が良いのかもしれませんが、受診の回数も増えますし、その度にドキドキしていました。次に転院した施設はシャント専門の先生がいて、透析とPTAのどちらもできる施設でした。シャントPTAの間隔は3か月や5か月の時もあれば、半年の時もありましたが、だんだん短くなっていたような気がします。その原因としては、血管がどんどん治ろうとして細くなってしまうタイプだからと説明を受けました。PTAを受ける時に大きな手術室で先生やスタッフの声が聞こえて、5人ぐらいのスタッフの方がいて、寒くて、すごくドキドキするような環境でした。麻酔も痛くて、バルーンも痛くて、「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせて終わるまで耐えていました。終わった後は力が抜けて、このまま家まで帰れるのかなという気持ちでした。その後、転勤に伴い、別の透析施設に通うようになりその施設も、透析とPTAが施設内で完結できました。そこでは、前日に入院して全身麻酔でPTAを受けました。麻酔で眠ってしまうと痛みは感じませんでしたが、手術の様子を知りたかったので本当は眠りたくありませんでした。現在、PTAをする際は、バスキュラーアクセス専門の施設に行っています。診察から手術が終わるまで1時間で、おしゃべりをしていたらいつの間にかPTAが終わっていて、痛みも本当に少ないです。そのため、今はPTAが以前ほど億劫ではなくなりました。PTAが終わった後はぐったりしてしまい、帰るのは大変ですが、前と比べると今の方が色々な面でのストレスが減っています。
今までコンスタントに3か月ごとにPTAを受けてきましたが、8月の定期診察の時に先生から「実はDCBというものがある」と教えていただきました。DCBを使用してPTAの期間が延びた人の割合も教えていただき、「一定の割合で効かない人もいるけど、やってみますか?」と聞かれ、先生を信頼していたので使用することにしました。なぜDCBを使うと狭窄するまでの期間が延長できるのかも先生の説明を受け理解できました。今までのPTAと今回使ったDCBで痛みの違いは感じませんでした。現在、DCBを使ってから5か月経っていますが、先生も「効果があったみたいだよ」とおっしゃられています。普段は特に意識していませんが、DCBでPTAの回数が減ったら良いなと思っています。
シャントが命綱だということはよくわかっていますが、日々のことなので慣れてしまって、少し大切にするのを忘れていたのかもしれません。DCBを使用してPTAの間隔が伸びたので良かったですが、診察に行って何もしないで帰っていいのかなと思うこともあります。しかし、やはりPTA回数は少ない方が血管には絶対良いと思いますし、DCBの説明を受けたときに「誰が思いついたのかな、すごいよね」とDCBにも興味を持ちました。
2007年に透析を導入してから、いつ海外旅行に行けなくなるかわからないと思い、毎年1か国ずつ行っていました。しかし、コロナ禍と転勤により、2018年を最後に行けていません。その間に在宅ワークもあり、体力も少し衰えていますが、もう一度海外旅行に行って自由に遊びたいと思っています。