TAR時に⼸部⼤動脈のトリミング後、頸部分枝それぞれに順⾏性脳灌流を開始した際に、右総頸動脈と右鎖⾻下動脈の分岐点が⼤動脈⼸部分岐点より近位にあることで、順⾏性カニューレが深く挿⼊しすぎてどちらかの動脈へ選択的に挿⼊されることがある。いち早く判断する⼿段としてrSO2と橈骨動脈圧の値を監視することが有効である。図1は正常な位置にカニューレが挿⼊されている状態、図2は総頸動脈が有意に灌流されている状態を⽰す。図3は鎖⾻下動脈が有意に灌流され右のrSO2が低下している。この現象を理解しておくことで脳保護の精度を向上できれば幸いである。5100Cと比べ、INVOS7100は測定の反応時間が早いので脳虚⾎時間に制限がある状況において活用できると考えている。